NYダウ、3か月半ぶりに終値1万ドル割れ
26日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、ヨーロッパの財政危機への懸念が根強く、ダウ平均株価は再び値を下げた。終値は前日比69ドル30セント安い9974ドル45セント。終値が1万ドルの大台を割り込むのは今年2月以来、約3か月半ぶり。ユーロ安が株に響いた格好となった。また、ハイテク株中心のナスダック総合指数は、15.07ポイント安の2195.88だった。
26日は、アメリカで2つの大きな経済指標が発表された。4月の耐久財受注額は前月比2.9%増加し、市場予想を上回った。また、4月の新築一戸建て住宅販売件数は前月比14.8%増加した。このため、取引中盤まで株価は堅調に推移していたが、終盤にかけて結局、下落に転じた。
市場関係者は「ヨーロッパの信用危機への懸念が色濃く残っており、投資家はリスクが取れる状態ではない」と話している。ヨーロッパへの懸念がアメリカの良い材料を打ち消す展開となった。