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国際
2010年5月29日 13:12

NPT会議、最終文書を全会一致で採択

 アメリカ・ニューヨークで開かれていた核拡散防止条約(NPT)の再検討会議は28日、核軍縮に向けた行動計画を盛り込んだ最終文書を全会一致で採択した。

 会議の決裂は土壇場で回避された。国連外交筋によると、アメリカが最大の争点だった中東問題でイスラエルの名指しを認める大幅な譲歩をしたことで、イランなどの強硬派も妥協に応じ、最終文書の10年ぶりの採択が実現した。最終文書には、日本の提案で、核保有国が核軍縮に向けて取った具体的な措置を14年の会議で報告することなどが盛り込まれた。また、北朝鮮の核実験を名指しで非難しているほか、中東の非核化に向けた国際会議を12年に開催することを承認した。一方、核を持つ国と持たない国の対立を反映し、多くの文書が当初案より弱い表現になっている。

 決裂した5年前に比べれば、全会一致で最終文書を採択できたのは大きな進展だが、1か月にわたる議論の紛糾は核軍縮への道のりが容易でないことをあらためて浮き彫りにした。