上海万博開幕1か月 入場者数UPの秘策は

中国で開かれている上海万博は、6月1日で開幕から丸1か月を迎える。過去最多となる入場者数7000万人という目標を達成しようと、ある作戦がとられている。
半年間で7000万人、一日平均で38万人という入場者数を見込む上海万博。客は一時、一日8万人台にまで落ち込んだ。このままでは目標が達成できないと、ある秘策が打ち出された。
上海市は、市民に対する感謝という名目で、無料の入場券を市内のすべての家庭に1枚ずつ配っている。無料配布のセットには、入場券や地下鉄の乗車カードのほか、地図が同封されている。ただ、入場券は家族の人数にかかわらず1枚ずつで、家族と行く場合は追加で購入させようという思惑も感じ取れる。
また、人気グル―プのコンサートを会場内で催すことでファンを集めたり、「小中学生の遠足は万博へ」とトップダウンで決めたりして、入場者数アップを図っている。
過去最多だった大阪万博の記録を塗り替えると高らかに宣言されている上海万博。あの手この手の動員も国のメンツを保つための作戦なのかもしれない。