ウラン移送案、日本の協力期待~イラン外相
核兵器への転用が懸念されているイランの低濃縮ウランについて、イラン・モッタキ外相は31日、都内で講演し、トルコに移送する案の実現に向け、日本の協力に期待感を示した。
イランは今月17日、国内に貯蔵している低濃縮ウランをトルコに移送する代わりに核燃料を受け取るという案でトルコやブラジルと合意し、IAEA(=国際原子力機関)に通達している。
講演の中で、モッタキ外相は「合意の実現に向けて日本は有益で建設的な役割を果たすことができる」と述べ、日本の協力に期待感を示した。しかし、この案についてはアメリカなどが「イラン核問題の解決にはつながらない」として反発、国連の追加制裁を求める動きを加速させており、イランは厳しい立場に立たされている。