イラン制裁決議案、９日採択へ　国連安保理

　核兵器開発疑惑が持たれているイランへの制裁決議案が９日の国連の安全保障理事会で採択される見通しとなった。制裁決議は４度目となる。

　国連外交筋によると、イランとの調停を続けてきたブラジルやトルコが反対し、全会一致が崩れる可能性もあるが、イランへの制裁決議案は９日に採択される見通しとなった。

　ＮＮＮが入手した制裁決議案は、イランのウラン濃縮に重大な懸念を示しており、イランが核関連物質を入手できないようにするための貨物検査を国連の全加盟国に求めている。また、イランの政権に大きな影響力を持つ「革命防衛隊」の個人や団体を資産凍結の対象に加えた上で、初めて具体的な名前を列記したリストが添付された。

　一方、イラン側は、制裁が決まれば「それなりの反応をする」とけん制しており、反発が予想される。