ASEAN外相会議、共同声明採択して閉幕
ベトナム・ハノイで開かれていたASEAN(=東南アジア諸国連合)の外相会議は20日、ミャンマー問題や、アメリカ・ロシアとの関係強化について話し合いを行い、共同声明を採択して閉幕した。
20日のASEAN外相会議では、ミャンマーで今年、20年ぶりに実施される予定の総選挙がテーマの一つとなった。ミャンマーの軍事政権は、自宅軟禁が続く民主化運動指導者のアウン・サン・スー・チーさんを選挙から事実上排除しているが、会議で採択された共同声明ではスー・チーさんの問題には触れず、「自由で公平な選挙を望む」という記述にとどめられた。内政に干渉しないASEANの原則を守り、軍事政権の方針を事実上容認した形。
また、会議ではASEAN各国と日本や中国、インドなど16か国が参加している東アジアサミットに、アメリカとロシアが参加することに合意した。10月のASEAN首脳会議で参加が正式に決定される。