コソボ独立宣言は「合法」～国際司法裁

　国際司法裁判所（ＩＣＪ）は２２日、旧ユーゴスラビア連邦セルビア共和国の自治州だったコソボが独立を宣言したことについて、合法との判断を示した。

　国際司法裁・小和田恒裁判所長は２２日、コソボが０８年にセルビアから独立を宣言したことについて、「国際法に独立宣言を禁じる規定はない」として、合法であるとの判断を示した。コソボ独立については、日本やアメリカなど６９か国が承認する一方で、セルビアやロシアが反対して国際社会の対応が割れていたことから国連が国際司法裁に判断を求めていた。

　今回の判断に法的拘束力はないが、国際司法裁のお墨付きを得た形で、コソボ承認に弾みがつくとみられる。ただ、今回の判断で、ロシアやスペインなど各地の分離独立運動を刺激する可能性も指摘されている。