北朝鮮、哨戒艦沈没事件めぐり日米韓に反発
北朝鮮・朴宜春外相は23日、ベトナム・ハノイで開かれている国際会議・ASEAN(=東南アジア諸国連合)地域フォーラムで、韓国の哨戒艦沈没事件をめぐって、日本やアメリカなどと激しいやり取りを交わした。
アメリカ・クリントン国務長官は会見で「北朝鮮の行為は挑発的だ」と述べ、岡田外相も「(哨戒艦沈没は)許し難い行為だ」と北朝鮮を強く非難した。また、韓国・柳明恒外交通商相は北朝鮮側に謝罪と再発防止を求めた。
これに対し、朴外相は「責任をなすりつけようとするものだ」と強く反発した。さらに、北朝鮮外務省のリ・ドンイル軍縮課長は、日本の記者団に囲まれ、「アメリカの軍事的脅威には、物理的措置を取る」と脅し文句を口にした。
会議は、北朝鮮とそれ以外の国の意見の隔たりが大きく、閉幕した今も、予定されていた議長声明が出されていない。