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森林火災などの煙でモスクワの街が真っ白に

2010年8月7日 10:37

 記録的猛暑が続くロシア。モスクワの街は6日、森林火災などの煙で再び真っ白に覆われ、市民生活に影響が出ている。

 気象庁によると、6日のモスクワ中心部の視界は50メートルから100メートルで、通常の20倍の粉じんが空気中に漂っている。衛生局はマスクを無料で配布しているが、まだ市民には行き渡っていない。薬局では、すでに売り切れとなっているところも多いようだ。

 この事態に、モスクワの日本大使館は、外出時は口と鼻をぬれたハンカチで覆うこと、窓を閉めて外の空気をできるだけ入れないようにすることなど異例の呼びかけを行っている。

 一方、モスクワ郊外のドモジェドボ国際空港では、視界が350メートルしかないため、計56便に遅れが出た。また、23便が着陸をあきらめ、ほかの空港に向かった。

 猛暑による森林や泥炭地の火災は、確実に市民生活を脅かし始めている。