“平和の森”拒否「平和協定ないと困難」
韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線に平和の森をつくってほしいという北朝鮮・金正日総書記あての手紙を持って北朝鮮を訪れたアメリカ人の少年が20日、韓国・ソウルで会見し、北朝鮮側から「アメリカとの間で平和協定が結ばれない限り難しい」と拒否されたことを明らかにした。
韓国系アメリカ人のジョナサン・リーくんは19日まで北朝鮮を訪れ、金総書記に「南北軍事境界線の板門店に子供たちのための平和の森をつくってほしい」と提案していた。金総書記との面会は実現しなかったが、リーくんの手紙は金総書記の手に渡ったという。
北朝鮮が今回、リーくんの訪問を受け入れた背景には、リーくんを通じて自らの主張をアピールするとともに、アメリカとの交渉に応じる用意があることを示唆する狙いもあるものとみられる。