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白人男、イスラム教徒の運転手を切りつける

2010年8月27日 11:06

 アメリカ・ニューヨークで、タクシーに乗った白人の男が、イスラム教徒の運転手にナイフで切りつけ、殺人未遂で逮捕された。同時多発テロの跡地のモスク建設が議論になる中、人種や宗教の憎しみが背景にあるとみられる。

 事件は24日夕方、ニューヨーク市内の通りで起きた。殺人未遂などの罪に問われているのは、市内の大学に通うマイケル・エンライト被告(21)。エンライト被告は、酒に酔った状態でタクシーに乗り込んだ後、運転手のアハメド・シャリフさん(43)がイスラム教徒であると知ると、アラビア語で「あなたに平和があるように」などと叫び、ナイフで切りつけた。シャリフさんは首や腕などを縫う大ケガをした。

 エンライト被告は、アフガニスタンでアメリカ軍のドキュメンタリー映画を撮影し、5月にニューヨークに戻っていた。

 ニューヨークでは、イスラム教過激派による同時多発テロで倒壊したビルの跡地近くにイスラム教の礼拝施設を建設する計画が大きな問題となっており、タクシー運転手らの団体は、この計画への反発が事件の背景にあると訴えている。