地下の作業員が家族と会話　チリ落盤事故

　事故発生から２４日がたったチリ北部の鉱山で起きた落盤事故で、地下に閉じ込められている作業員３３人が２９日、初めて電話で家族と会話をした。

　３３人が閉じ込めらている避難所には、これまで様々な生活用品やワクチンなどが送られているが、この日は組み立て式ベッドの部品などが届けられた。また、作業員が家族と話すための電話ケーブルも下ろされ、作業員全員が事故以来、初めて家族と電話で会話した。夫と電話で話したという女性は「結婚式を挙げようと言われたの。手紙にも書いてあったけど、声を聞いて本気だと確信しました。もちろんイエスと答えたわ」と話した。

　また、この日は各地のキリスト教の団体などが現場を訪れ、楽器を演奏するなどして、閉じ込められている人たちにエールを送っていた。