中国に残る旧日本軍の化学兵器、廃棄処理へ
旧日本軍が使用し、今も中国大陸に残る化学兵器を廃棄処理する取り組みが中国で始まることになり、その記念式典が1日に開かれた。
内閣府・平岡秀夫副大臣らが出席して開かれた式典では、廃棄事業の開始が宣言された後、施設の視察が行われた。この施設は、日中戦争中に旧日本軍が使用し、今も中国大陸に残る有毒ガスを発生させる砲弾など、化学兵器を処理するためのもの。砲弾などを爆破した上で、有毒ガスを無害化する作業が行われる。
中国大陸には旧日本軍の化学兵器が30万発以上残されていると推定されていて、これまでに4万8000発が金属探知機を使って手作業で発掘されている。
日本政府は今後、中国北部の2か所に処理施設を新たに設けるなどして、今も残る化学兵器の処理を進めることにしている。