中東和平交渉再開 直接交渉継続を確認
イスラエル・ネタニヤフ首相、パレスチナ自治政府・アッバス議長との会談が2日、アメリカ・ワシントンで行われ、直接交渉を定期的に行っていくことを確認した。
中東和平の直接交渉は、アメリカが仲介役となって2年ぶりに実現した。交渉は、冒頭から両者が従来の主張を繰り返す展開となった。
アッバス議長「イスラエルに対し、(占領地への)入植活動を完全に停止すること。また、パレスチナ自治区ガザの封鎖解除、挑発行為の停止を求める」
ネタニヤフ首相「(パレスチナ側に)イスラエルがユダヤ人の国家であると認めてもらいたい」
会談では、将来のパレスチナ国家樹立の際の聖地・エルサレムの帰属問題など主要な課題について、1年以内に解決を目指す方針で一致した。また、次回の直接交渉を14日と15日に行った上で、その後も2週間ごとに交渉の場を設定していくことも確認した。
中間選挙を控え、外交で成果を上げたいオバマ政権としても、今後の直接交渉に随時参加するなど、深く関与する構え。
直接交渉を継続することは確認したが、両者とも歩み寄る姿勢は見せておらず、交渉の行方は依然、不透明なままとなっている。