イラン、濃縮ウラン22キロ製造~IAEA
IAEA(=国際原子力機関)の天野事務局長は6日、イランがこれまでに約20%の濃縮ウラン22キロを製造したとの報告書をまとめ、イランのウラン濃縮活動に懸念を示した。
報告書は、来週からの理事会開催を前に加盟国に配布されたもの。その中で、イランはナタンツの核施設に新たな遠心分離機を設置し、今年2月以降で約20%の濃縮ウラン22キロを製造したと指摘している。さらに、低濃縮ウランの保管量は2800キロに上るということで、これは原子爆弾2個分に相当する。
また、報告書では、イランが国連の追加制裁措置以降、IAEAに対立的な姿勢を示していると非難した上で、あらためて協力するよう呼びかけた。
イランをめぐっては、日本政府も先日、独自の追加制裁を決めたばかり。