米同時多発テロから9年 NYで黙とう
約3000人の犠牲者を出したアメリカ同時多発テロから11日で9年がたった。
ニューヨークの世界貿易センタービル跡地では、遺族が参列する中、飛行機が突入した時刻に合わせて黙とうが行われ、犠牲者の名前が読み上げられた。
オバマ大統領は国防総省での追悼式典に出席し、テロ現場近くのモスク建設問題で宗教間の溝が深まる中、イスラム教との共存の重要性を訴えた。
一方、11日に「(イスラム教の聖典の)コーランを燃やす」と主張していたキリスト教会のテリー・ジョーンズ牧師が11日、ニューヨークでNBCの番組に出演し、イスラム教の危険性を知らせる目的は達せられたので、「コーランは燃やさない」と発言した。
宗教対立の混乱が際立つ中、9年目の追悼式は厳重な警戒の下で執り行われている。