釈放された船長の帰りを待つ村は…記者取材
沖縄・尖閣諸島沖の漁船衝突事件で釈放された中国人船長が日本時間25日朝、中国・福建省の空港に到着した。船長は、福建省の小さな漁港から尖閣諸島沖を目指していた。釈放された船長の帰りを待つ港阜村を藤田和昭記者が取材した。
船長の釈放を受け、福建省の小さな漁村には香港などのメディア関係者が押し寄せ、船長の帰りを待っている。船長の母親がNNNのインタビューに応じ、「うれしいです。感謝したいです。政府に、そして息子を釈放したことに感謝したい」と話した。
人口約2000人で目立った産業はない港阜村。村人の多くが漁業に従事しているが、尖閣諸島沖で獲れたカワハギなどは高値で取引されるという。
尖閣諸島は中国の領土だととらえている漁師たち。日中の領有権問題を解決しない限り、同様の事件は再び起こりかねない。