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菅首相 豪州や韓国の首脳と相次いで会談

2010年10月4日 21:03
菅首相 豪州や韓国の首脳と相次いで会談

 ASEM(=アジア欧州会議)出席のためベルギーを訪れている菅首相は4日、オーストラリアや韓国の首脳と相次いで会談を行った。沖縄・尖閣諸島沖の漁船衝突事件で関係が悪化している日中両国の首脳が接触するのか、注目される。

 「東アジア、さらにはアジア太平洋地域の平和と安定と繁栄のためには、韓国と日本との連携が大変重要だ」-菅首相は4日、韓国の李明博大統領と個別に会談した。菅首相はさらに、漁船衝突事件の経緯や、「尖閣諸島は日本固有の領土」という日本の立場を説明したものとみられる。

 この後も、南シナ海で中国と領有権問題を争うベトナムのズン首相や、フランスのサルコジ大統領らと会談を行う。

 今回、急きょASEM出席を決めた菅首相が重視しているのは、こうした2国間による個別会談。ASEMには中国側も出席することから、尖閣諸島における日本の立場を各国首脳に1対1で説明し、アジアやヨーロッパの支持を得たい考え。

 一方の中国側は、温家宝首相がまもなくベルギーに到着してASEMに出席する。菅首相は出発前、日中首脳会談について「予定はありません」と述べているが、ASEMの全体会合で同席する菅首相と温首相が直接対話をする機会があるのかどうかが焦点。漁船衝突事件で悪化した日中関係が改善に向かうきっかけを、ASEMの場でつかむことができるのか。日中の首脳の動向が注目される。