NY株 ダウ小幅続伸、ナスダック反落
6日のアメリカ・ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は追加の金融緩和政策への期待感から再び値を上げ、前日比22ドル93セント高い1万0967ドル65セントと、約5か月ぶりの高値で取引を終えた。一方、ハイテク株中心のナスダック総合指数は前日比19.17ポイント安の2380.66だった。
6日は、アメリカの民間雇用サービス会社が9月のADP全米雇用報告を発表した。それによると、非農業生産部門の民間就業者数は前月比3万9000人減少し、市場の予測より悪化した。
また、IMF(=国際通貨基金)は6日、世界経済見通しを発表し、アメリカをはじめとした先進国の経済について「今年から来年前半に著しく減速する」と指摘した。アメリカの成長見通しを大幅に下方修正したほか、日本についても円高の影響などから、成長率が来年は1.5%に落ち込むと予測している。
しかし、市場では日銀がゼロ金利政策の復活にかじを切ったことで、ほかの国の中央銀行も金融緩和を行うとの見方が広がり、株や金塊などの相場がそろって値を上げた。