G7各国、日本の為替介入に一定の理解
円が1ドル=81円台に突入するなど、円高が進む中、アメリカ・ワシントンで8日、G7(=先進7か国財務相・中央銀行総裁会議)が開かれた。6年半ぶりに行われた日本の為替介入について、各国は一定の理解を示した。
野田財務相は8日のG7で、先月の日本の為替介入について「過度な為替変動を抑制するための介入で、大規模で長期間にわたって一定の水準を目指すものではない」と説明し、中国の為替政策との違いを強調した。これに対し、表立って批判の声は上がらず、各国は日本の為替介入について一定の理解を示した。
また、会議では「為替の過度な変動は経済に悪影響であること」をあらためて確認し、今後、世界経済の回復に向けてG7が協力していくことで合意した。
日本の為替介入について議論は広がらず、一定の理解を得ることはできた。しかし、いまだに円高は進んでおり、今後、単独の介入でどこまで円高を是正できるかは不透明な状況。