反日デモ3日連続 今後押さえ込みに躍起か
16日から中国各地で相次いで発生している大規模な反日デモで、内陸部の街の武漢でも18日、デモが起きた。デモはこれで3日連続となる。藤田和昭記者が報告する。
香港メディアによると、湖北省武漢でのデモは18日午後、ネット愛好者たちの呼びかけがきっかけで発生した。学生たちが日本製品のボイコットを呼びかけながら市内を行進したということで、反日デモはこれで3日連続となる。
17日にデモが起きた四川省綿陽では、新たなデモを防ごうと警官の警戒が強まっていた。また市民から話を聞いていた取材班を拘束するなど、報道の封じ込めに敏感になっている一面がうかがえた。
一方でデモの目撃者は「打倒日本」や「日本製品ボイコット」を叫べば、何をしても許されるような雰囲気だったと話している。
元々は「反日感情のガス抜き」だと中国政府関係者も認める今回の反日デモだが、当局がコントロールできないほど暴徒化しているのが実情。当局は、拡大するデモの火の手が各地に燃え広がらないよう今後も押さえ込みに躍起になるものとみられる。