中国の反日デモ、大きな混乱には至らず
先週末から反日デモが続く中国・甘粛省などで24日、数百人規模のデモが発生したが、大きな混乱には至らなかった。
インターネット上で反日デモの実施が呼びかけられていた甘粛省蘭州では、日本時間24日午前10時過ぎから市内中心部でデモが行われた。数百人の若者らが中国国旗やバツ印をつけた日の丸を掲げて気勢を上げたが、デモは程なく中国当局によって解散させられた。参加者の中には中学生や高校生の姿も見られた。午後にも散発的にデモが発生したが、当局は大量の武装警察を動員し、参加者を拘束するなどしてデモ拡大阻止へ厳重な警戒態勢を敷いている。このほか、陝西省宝鶏でもデモが発生したという。
一方、同じくデモが予告されていた江蘇省南京では、約100人の学生が集まったものの、市内各地で武装警察が警戒にあたり、デモは行われなかった。