仏議会で年金改革法成立、来月半ばに発効へ
フランスで激しいデモやストライキを招いてきた年金改革法が27日、国民議会で可決、成立した。
年金改革法は、年金の受給開始を60歳から2歳引き上げるもの。労働組合などは数十万人を動員するデモを繰り広げるなど反対していたが、サルコジ大統領は「平均寿命が延び、年金制度を維持するために改革は不可避だ」としてきた。法案は、27日の国民議会で賛成多数で可決、成立した。
これまで各地でデモやストライキを続けてきた労働組合と学生は反発していて、28日に予定されている交通機関のストライキなどでは、混乱が予想されている。
今後、法律は違憲審査にかけられるが、来月半ばには発効することになりそうだ。