中国外務省、日中首脳の懇談は「あいさつ」
先月30日にベトナム・ハノイで行われた菅首相と中国・温家宝首相との懇談について、中国外務省の報道官は2日、内容には触れず、「時候のあいさつをした」と述べた。
菅首相と温首相との懇談は、中国が日中首脳会談をキャンセルした翌日に10分間行われた。この懇談について、中国外務省・洪磊報道官は2日の会見で、内容には触れず、「温首相は、東アジアサミット出席前に、菅首相と時候のあいさつをした」と述べた。
また、横浜市で開かれるAPEC(=アジア太平洋経済協力会議)首脳会議で、中国・胡錦濤国家主席が菅首相と首脳会談を行うかどうかについては、「日本が努力して雰囲気を作ることを望む」と述べ、日本側次第との姿勢を示した。
一方、沖縄・尖閣諸島の問題をめぐって、アメリカ・クリントン国務長官が提案した日米中外相会合については、「(尖閣問題は)日中間の問題だ」と否定的な考えを示した上で、「日米安保条約の適用範囲に尖閣諸島を含めるのは完全な誤りだ」とアメリカ側を非難した。