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米中間選挙 与党・民主、下院で歴史的大敗

2010年11月3日 15:54

 アメリカ・オバマ政権の事実上の信任投票となる2日投開票の中間選挙で、議会下院では与党・民主党の「歴史的大敗」となり、オバマ大統領にとって厳しい結果となった。

 NBCテレビは、開票結果と出口調査など踏まえ、下院では野党・共和党が240議席以上を獲得、与野党逆転が確実と伝えている。共和党の大躍進を受け、メディアは「アメリカは再び変化を選んだ」などと伝えている。一方、民主党は60議席以上を失い、歴史的大敗となった。オバマ大統領は、下院議長に就任する見通しのベイナー院内総務に早速電話し、協力を呼びかけた。

 上院(定員100、改選37)は、日本時間3日午後2時半現在、民主党が11議席を獲得、非改選議席と合わせて51議席に達し、過半数を死守した。ただ、接戦となっていたオバマ大統領のおひざ元のイリノイ州は共和党が制した。オバマ大統領がラジオ番組で投票を呼びかけるなど自らてこ入れを図っていただけに、手痛い結果となった。

 2年後の大統領再選に向け、オバマ大統領は政権の立て直しと国民の信頼回復を急ぐことになる。