政府批判の記者が相次いで襲われる ロシア
ロシアで、高速道路建設を批判する記事を書いた記者2人が相次いで襲われる事件が起きた。
ロイター通信などによると、今月6日、ロシアの有力紙「コメルサント」の記者が2人組に鉄の棒でめった打ちにされ、アゴや足を骨折するなど重傷を負った。また、その2日後にも別の記者が襲われた。襲われた2人は、いずれもモスクワ周辺の高速道路建設に伴う森林伐採を批判する記事を書いていた。
メドベージェフ大統領は「国家は記者の取材活動をもっと保護すべきだ」と話し、捜査の徹底を指示する一方、「多くの政治家は自分についての記事が好きではないし、私もいつも気に入っているわけではない」と発言した。
ロシアでは1か月に5人の割合で記者が襲われ、その多くが未解決と言われている。