不正疑惑 FIFA、2人の理事を正式処分
日本も立候補している「FIFA ワールドカップ」の開催国決定に絡み、不正疑惑で揺れている国際サッカー連盟(FIFA)は18日、2人の理事を正式に処分し、投票権を奪った。開催国決定まであと2週間と迫る中、異例の事態となっている。
これは、イギリスの新聞が招致に絡む不正疑惑を報じたことを受け、FIFAの倫理委員会が調査をしていたもの。いずれも買収疑惑のテマリー理事(タヒチ)を1年間の職務停止と罰金、アダム理事(ナイジェリア)を3年間の職務停止と罰金とする一方で、スペイン、ポルトガルとカタールが票の取引きをしたという疑惑については、「事実関係がつかめなかった」として追及しないことを明らかにした。
会見では、透明性は保たれるのかとの質問が相次いだが、FIFAは、「この処分で公平な開催国決定ができる」と強調している。開催地は来月2日、スイスで決まる。