米GM、1年半ぶりに再上場 初値35ドル
去年破たんしたアメリカ自動車大手「ゼネラル・モーターズ(GM)」が18日、ニューヨーク証券取引所に再上場した。
18日は、GM・アカーソン最高経営責任者(CEO)がニューヨーク証券取引所の「オープニングベル」を鳴らした。GMの初値は売り出し価格(33ドル)を上回る35ドルをつけ、好調な滑り出しとなった。アカーソンCEOも取引所の前に並べられたGMの車に乗り込み、ご満悦の様子だった。
再上場に伴う資金調達額は最大1兆9000億円に達し、史上最大となる見込み。政府の出資比率も約30%まで低下し、破たんから約1年半で実質国有化の状態から脱却する。GMの破たん後に突然、契約を打ち切られたディーラーは、契約の復活に期待を示している。
GMの再生を象徴する商品となる車が、電気自動車の「シボレー・ボルト」(約340万円)。年内にアメリカで発売するのを前に、先月から全米の各都市を回って異例の試乗会を行い、アピールする力の入れようだ。
GMの再上場については、政府も「投入した税金を取り戻す重要な一歩」と位置づけており、今後も好調な業績を維持できるかが大きな鍵となる。