ノーベル平和賞授賞式 授与先送りの可能性
来月10日に行われるノーベル平和賞の授賞式で、受賞する中国の民主活動家・劉暁波氏本人や親族の出席が難しいため、メダルや賞金の授与を行わない可能性が出てきた。
ノーベル賞委員会によると、劉氏は服役中で、妻や親族らも当局に監視され出席が難しいことから、式典ではメダルや賞金の授与を行わない可能性があるという。その代わりに授賞式では、劉氏の著書を朗読することなどが検討されている。授賞式には劉氏の友人らも出席を予定しているが、代理で受け取ることができるのは原則として親族に限るため、委員会が預かり、後日、本人か親族に直接手渡したい考え。
一方、在オスロ中国大使館が各国の大使に授賞式に出席しないよう求めたことについて、委員会は、これまでにロシアやキューバなど6か国が欠席を表明、16か国が態度を保留していることを明らかにした。