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中国・丹羽大使、地方都市を初視察

2010年11月20日 11:25

 民間初の中国大使として注目される丹羽宇一郎氏が、日中関係が修復の兆しを見せる中、延期されていた初の地方視察を行った。

 丹羽大使は17日から天津市や河北省唐山市を視察した。19日は、環境に配慮した都市開発を目指す唐山市の曹妃甸工業区を視察した。丹羽大使は「開発に日本がどう協力できるかが日中関係を発展させる上で重要だ」と強調した。

 7月末に赴任した丹羽大使は、初の地方視察を9月に予定していたが、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件が発生し、延期された。横浜市で13日に行われた日中首脳会談を受け、ようやく実現となった。丹羽大使は「聞くと見るとでは大違い。想像した以上に物事が進んでいる」と話し、現状に危機感を示した。

 日本の経済界の中国進出のために環境を整えたいと意欲を示す丹羽大使。日中関係が修復への兆しを見せる中、期待される経済面での日中関係の推進に手腕が問われている。