アフガンに治安権限移譲~NATO首脳会議
ポルトガル・リスボンで行われた北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議は20日、アフガニスタンの治安権限の移譲やミサイル防衛におけるロシアとの協力について合意し、閉幕した。
アフガニスタンには、現在までにNATOを中心とする13万人規模の国際治安支援部隊が9年間駐留している。アフガニスタン・カルザイ大統領も出席した20日の会議では、14年末までにNATOの戦闘任務を終わらせ、治安維持の権限をアフガニスタン側に移すことを承認。反政府勢力「タリバン」との戦闘が続く中で、今後はアフガニスタン軍の訓練などに力を入れる方針。
また、ロシア・メドベージェフ大統領との会議では、08年のグルジア紛争をきっかけに悪化していたNATOとロシアとの関係を改善し、ミサイル防衛計画などで初めて協力していくことで合意した。