北朝鮮・寧辺の衛星写真にウラン濃縮施設か

　北朝鮮が今月上旬、アメリカの核の専門家に対し、新しいウラン濃縮施設を公開していたことが明らかになった。アメリカの専門機関は、今月４日に撮影された北朝鮮・寧辺の核施設の衛星写真に写っている建物が新しいウラン濃縮施設ではないかと分析している。

　これは、ロスアラモス国立研究所・ヘッカー元所長が、インターネットで明らかにしたもの。ヘッカー元所長は今月上旬、北朝鮮の新しいウラン濃縮施設を視察した際、２０００基の遠心分離機がすでに稼働し、低濃縮ウランを製造していると説明を受けたという。北朝鮮のウラン濃縮施設の存在が確認されたのは初めて。

　こうした中、アメリカで北朝鮮問題を担当するボズワース特別代表は急きょ韓国と日本、中国を訪れ、北朝鮮情勢について協議する予定。