北朝鮮の砲撃は150発に上る~韓国国防相
北朝鮮が23日に韓国・延坪島を砲撃して兵士2人が死亡、住民も負傷した事件で、韓国・金泰栄国防相は24日、北朝鮮の砲撃が150発に上ったことを明らかにし、「緻密(ちみつ)に計画された意図的な挑発」という見方を示した。
金国防相は24日の国会質疑で、北朝鮮が撃ち込んだ砲弾は150発に上り、うち60発もの砲弾が島に着弾したことを明らかにした。直接、砲弾が落ちた住宅もあったという。金国防相は、今の「交戦規則」が弱すぎるのではないかという追及に対し、「規則(交戦規則)を見直し、より強く反撃できるようにすることも考える」と強い姿勢を示した。
また、北朝鮮の狙いについて、韓国で安全保障に対する不安感を作り出すとともに、「北朝鮮・金正日総書記の三男・正恩氏の後継体制をにらみ、国内の結束を図る意図もあるとみられる」と述べた。
砲撃では兵士2人が死亡、住民のケガ人は新たに1人増えて4人となった。ソウルでは24日、民主化団体が北朝鮮を糾弾する会見を開くなど波紋は広がっている。
韓国・李明博大統領は、アメリカ・オバマ大統領と電話会談を行い、結束して対処する方針を確認することにしている。