×

民間人2人が死亡、韓国側の死者は4人に

2010年11月24日 18:25

 北朝鮮が韓国・延坪島を砲撃した事件で、民間人2人が死亡した。

 韓国の海洋警察庁によると、24日午後3時ごろ、延坪島内の軍の兵舎の工事現場で2人の遺体を発見した。2人は、この現場で働いていた61歳と60歳の男性と推定され、死因はまだわかっていないが、遺体は火災による損傷が激しかったという。この工事現場では、砲撃が行われた当時、12人が働いていたが、砲弾が飛んできたため避難。10人は無事が確認されたが、2人の行方がわかっていなかった。これで、砲撃による韓国側の死者は4人となったが、民間人の犠牲者が出たことは重い意味を持つ。

 強い決意を強調する韓国・李明博大統領は、これ以上北朝鮮との対決が激しくなるのは避けたいのも本音で、そこで目指すのが国際的な包囲網づくりだ。李大統領は24日正午過ぎ、菅首相と電話で会談し、日本・アメリカ・韓国が緊密に協力していくことを確認した。

 また、その直前に行われたアメリカ・オバマ大統領との電話会談では、28日から事件の起きた黄海で、北朝鮮が最も嫌がる合同軍事演習を行うことを決めた。今年3月の哨戒艦沈没事件では中国の反対で尻すぼみになっただけに、今回は国際世論をがっちり味方につけて北朝鮮包囲網を築きたいところ。