米韓合同軍事演習前に延坪島からの避難続く
北朝鮮が韓国・延坪島を砲撃して4人が死亡した事件で、延坪島では28日から始まる韓国とアメリカの合同軍事演習を前に、避難する動きが続いている。
砲撃が始まった時間、延坪島の住民のほとんどは家内にいなかったということで、激しさのわりに人命被害が少なく済んだとみられている。島に残っている数十人の住民は主に海産物の販売を営む人々で、28日からの米韓合同軍事演習を前に26日も避難の動きが続いている。島から見える対岸の北朝鮮の様子に変化は見られなかった。
一方、韓国メディアは、25日に辞意を表明した金泰栄国防相の後任に、李熙元安全保障特別補佐官が内定したと伝えた。金国防相は砲撃への対応や、その後の説明が二転三転して混乱を生じさせたことで、事実上更迭された形。
韓国内では、今年3月の哨戒艦沈没事件に続き、被害の拡大を防げなかった軍の対応に批判が高まっており、李明博大統領としては人心を刷新して、結束を図る狙いがあるものとみられる。