北朝鮮の韓国砲撃、中国は対応に苦慮
北朝鮮が韓国・延坪島を砲撃した事件で、中国は、北朝鮮への打つ手が限られる中、対応に苦慮している。
中国は26日、黄海で28日から行われる米韓合同軍事演習について、「排他的経済水域で、許可のない、いかなる軍事行動にも反対する」と表明した。自国の権益を主張できる排他的経済水域を前面に出すことで、アメリカと韓国を強くけん制した形だが、演習を受けての中国の出方が注目される。
中国は26日、砲撃事件後、初めて北朝鮮との協議に乗り出した。楊潔チ外相は北朝鮮の大使と会談、「事態の進展に深い憂慮」を表明し、対話と冷静な対応を求めた。各国から北朝鮮への影響力行使を求められる中、北朝鮮との交渉に乗り出したことをアピールした形。しかし、中国は、北朝鮮への強い圧力は逆にマイナスになるととらえていて、「自制を促す」ことにとどまっている。
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