中国外務省は１４日、韓国への砲撃事件を受けて中国が提案した６か国協議の首席代表による緊急会合に、北朝鮮側が前向きな姿勢を示したことを明らかにした。

　中国外交を統括する戴秉国国務委員は９日、北朝鮮を訪問し、金正日総書記らと朝鮮半島情勢について会談した。会談について、中国外務省は１４日の会見で、「中国側が提案した６か国協議の首席代表による緊急会合に、北朝鮮側は積極的な態度を見せた」と明らかにした。

　緊急会合をめぐっては、日米韓は「北朝鮮による非核化への具体的な措置が必要」として慎重な姿勢を崩していない。アメリカ・スタインバーグ国務副長官ら政府代表団が１５日、中国を訪問するが、中国としては、事前に「北朝鮮の対話姿勢」を公表することで中国の外交努力をアピールした上で、緊急会合に難色を示すアメリカに、参加を促す狙いがあるとみられる。