米で議員を狙い銃乱射 6人死亡、議員重体
日本時間9日未明にアメリカ・アリゾナ州で銃乱射事件があり、6人が死亡した他、アリゾナ州選出の民主党のガブリエル・ギフォーズ下院議員が重体となっているが、ギフォーズ議員を狙った犯行であったことがわかった。
現地警察などによると、8日、ギフォーズ議員が主催する有権者とのイベントで、突然、男(22)がギフォーズ議員を狙って発砲したという。ギフォーズ議員は頭に銃弾を受けて、すぐに病院に運ばれたが重体となっている。男は銃の乱射を続け、女児(9)を含む6人が死亡している。男は現場で取り押さえられたが、詳しい動機などはまだわかっていない。また、別の男が事件にかかわった可能性があるとみて、警察はこの男の行方を追っている。
ギフォーズ議員は06年に下院議員に初当選し、現在3期目で、夫は宇宙飛行士だという。
この事件を受け、オバマ大統領は「アリゾナだけでなく、アメリカ全体にとっての悲劇だ。ギフォーズ議員の一刻も早い回復を祈っている」と述べた。また、FBI(=米連邦捜査局)の長官を現地入りさせ、情報収集と捜査の指揮にあたらせる方針を明らかにしている。