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連邦政府、逮捕の男を起訴 米銃乱射

2011年1月10日 8:48
連邦政府、逮捕の男を起訴 米銃乱射

 アメリカ・アリゾナ州で、連邦議員を狙った銃の乱射で20人が死傷した事件で、連邦政府は9日、逮捕したジャレッド・ロフナー容疑者(22)を連邦地裁に殺人などの罪で起訴した。

 この事件は、地元選出のガブリエル・ギフォーズ下院議員が主催した集会で、突然、ロフナー被告が拳銃を乱射し、女児(9)や連邦判事を含む6人が死亡、頭を撃たれたギフォーズ議員を含む14人がケガをしたもの。

 ロフナー被告は黙秘を続けているものとみられ、動機については明らかにされていないが、連邦政府は9日、ロフナー被告を殺人などの罪で起訴した。FBI(=米連邦捜査局)・ミューラー長官は「連邦警察と地元警察が合同で動機の解明を急いでいる」と話した。また、今度の事件を重く見て、今後、国内テロの罪で起訴する可能性も示している。

 ギフォーズ議員が治療を受けている病院によると、ギフォーズ議員は、銃弾が左脳を縦に貫通しており、一命は取りとめたものの、不安定な状態が続いている。医師の問いかけに対して、目を開けたり、話したりすることはできないものの、手を握って反応しているという。