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デモ続くエジプト、携帯電話の使用が再開

2011年1月30日 1:50

 エジプトでムバラク大統領の退陣を要求するデモは29日も収まらず、首都・カイロでは29日午後から大規模なデモが始まっている。市民の側、ムバラク大統領の側双方にとって、まだ決定的な事態は起きていない。しかし、市民にとっては大きな進展があった。インターネットは依然として遮断されたままが、携帯電話の使用が再開され、市民は携帯電話のメッセージ機能を使ってデモの情報などを交換している。

 さらに29日には、反ムバラクを唱えるノーベル平和賞受賞者・エルバラダイ氏の自宅軟禁が解かれた。これも今後、市民をさらに勢いづかせる可能性がある。

 一方、自らも軍人出身であるムバラク大統領の権力基盤は軍。カイロに展開する戦車や装甲車は、今までのところ市民を弾圧するのではなく、中立的な姿勢をとっているように見える。軍は市民からの信頼も得ている存在なだけに、どのような意思表示をするのかが今後の情勢を大きく左右する。