中国・北京でこの60年で最も遅い初雪
中国・北京では9日夜から雪が降り、この60年で最も遅い初雪となった。中国では、北京など広い地域で雨が100日以上降っておらず、干ばつに直面しており、各地で恵みの雪となっている。
北京では、9日夜からの初雪で、去年から続いていた雨と雪の降らない日も過去2番目の長さとなる108日で終わった。非常に乾燥した日が続いたため、北京市民からは雪化粧をした街の様子を見て喜ぶ声が聞かれた。
中国では、北部の広い地域が干ばつとなっていて、農作物の中でも、特に冬小麦の生産の減少と価格の高騰が懸念されている。このため、中国政府は67億元(約840億円)を投入することを決めた他、人工的に雨を降らせるロケットを投入するなどの干ばつ対策に乗り出している。しかし、深刻な干ばつの解消には、更に多くの雨や雪が必要だという。