北朝鮮・金総書記、69歳に 健在ぶり示す
北朝鮮・金正日総書記は16日、69歳の誕生日を迎えた。金総書記は誕生日を前に、訪朝した中国の高官を歓迎する夕食会を催すなど、健在ぶりを示した。
中国の国営テレビは、平壌で14日、金総書記が主催して行われた中国・孟建柱公安相を歓迎する夕食会の様子を伝えた。夕食会では、金総書記が乾杯の音頭を取るなど健在ぶりを示したほか、三男・正恩氏も同席し、後継を印象付けた。
朝鮮中央通信によると、夕食会に先だって行われた金総書記との会談で、孟公安相は正恩氏へのプレゼントを渡し、後継について「革命の継承問題が輝かしく解決したことを祝った」という。中国・胡錦濤国家主席の挨拶も伝えており、正恩氏の訪中もあらためて求めたとみられる。
また、平壌市内では15日、金総書記の誕生日を祝う大会が開かれた。金総書記は例年、出席せず、正恩氏の姿も確認できなかった。挨拶に立った金永南最高人民会議常任委員長は、金総書記の業績をたたえた上で、韓国との軍事実務会談が決裂したことについて、「韓国側が対話を破綻させ、情勢を最悪の状況に追い込んでいる」と厳しく非難した。