日本総領事館の職員一時拘束 中国・瀋陽
中東の反政府デモの影響により、インターネット上で各都市でのデモが呼びかけられた中国で、状況を確認するため現場に出かけた日本の外交官が一時身柄を拘束された。
中国では20日、中東の反政府デモに触発されたようにネット上でデモが呼びかけられたが、上海では3人の若者が連行された他、北京でも警戒態勢が敷かれ、デモは行われなかった。
こうした中、デモ呼びかけのあった都市の一つ・遼寧省瀋陽では、状況確認のため現場に出かけた瀋陽総領事館の日本人職員が、中国公安当局に身柄を拘束された。職員は約1時間で解放されたが、日本側は中国外務省などに「外交官らの保護を定めたウィーン条約に反するもので遺憾だ」と抗議した。これに対し、中国側は「拘束は申し訳ない。関係部門を適切に指導する」と謝罪した。