ビル倒壊現場捜索終了、援助隊団長「残念」
ニュージーランド地震で、日本人28人の安否が依然わかっていない中、日本人が被災したビルの倒壊現場での捜索が終了した。捜索を行ってきた日本の国際緊急援助隊の沼田行雄団長は「生存者を捜すべく最大限の努力をしたが、それがかなわず残念でなりません」と述べた。
全ての捜索は5日午後4時で終了した。国際緊急援助隊が必死の捜索を行ってきたが、生存者を発見することはできなかった。捜索終了を受け、国際緊急援助隊の33人は6日朝、全員で現場を訪れて黙とうをした。沼田団長は「涙があふれてしまった」と話した。
現場に大量にあったガレキは捜索活動で全て撤去された。捜し尽くしたため、捜索が終了したということになる。
現地には日本人家族約20人が残っているが、外務省からは捜索終了を伝えていないという。家族からは「不明者の所持品をもらいたい」「倒壊現場に歩いて入りたい」という希望が寄せられていて、地元政府に伝えられた。