訪中の邦人2人に“放射性物質の値で異常”
中国政府は、成田空港から中国・江蘇省無錫に到着した日本人2人を検査したところ、「放射性物質の数値の異常が見つかった」と発表した。2人は病院に搬送され、再び検査を受けたが、異常は見つからなかったという。
中国国家品質監督検査検疫総局の発表によると、23日に成田空港から江蘇省無錫の空港に到着した飛行機の乗客に放射性物質の検査をしたところ、日本人旅客2人から中国の基準を大きく上回る放射性物質の数値が検出されたという。中国・上海の日本総領事館によると、2人は、団体旅行で中国に観光に来た、長野県と埼玉県に住む60歳代と70歳代の男性。2人は空港で放射性物質の数値の異常を指摘された後、病院に搬送され、再び検査を受けたが、異常は見つからず、現在は観光を続けているという。
中国政府は、福島第一原子力発電所からの放射性物質の漏れを受けて、中国各地の港や空港で検査を強化するよう指示を出すなど放射性物質の国内への流入に警戒を強めている。