ニューヨークの公園やビーチも禁煙に
世界中で厳しくなる傾向にあるたばこ規制だが、アメリカ・ニューヨークでは新たに公園や広場でもたばこが吸えなくなり、喫煙者らが悲鳴を上げている。
23日から始まったニューヨーク市の新たな禁煙条例は、タイムズスクエアやセントラルパークなど約1700ある全ての公園や、ビーチでの喫煙を禁止するもの。違反すると50ドルの罰金になる。規制は「受動喫煙の被害防止と街の美観を保つため」としているが、ブルームバーグ市長がたばこ嫌いだからともささやかれている。
条例スタート初日は目立った取り締まりはなく、知らずにたばこを吸っている人もたくさんいた。オフィスやレストランに加え、禁煙エリアが拡大することに対し、たばこを吸わない人からも「こういう広いところで吸って何が悪いのか。車の排ガスの方が汚いよ」と疑問の声が上がっている。
ただ、ニューヨーク市当局は「これまでの10年の取り組みの結果、市民の寿命は1年7か月延びた」として、規制の効果を強調している。