中国で「環境展覧会」東芝は原発売り込み
中国・北京で1日、環境分野で日本企業が持つ技術を売り込もうという展覧会「日中グリーンエキスポ」が始まった。原子力発電の安全性への懸念が高まる中、原子力事業を展開している「東芝」は、「温室効果ガスの削減に役立つ」として積極的に売り込む姿勢を示した。
展覧会では、日本の各企業がハイブリット車や省エネ家電、水処理などの最先端の環境技術をアピールした。エネルギー不足と温室効果ガスの排出量の増加がともに深刻化している中国は、省エネや新エネルギーの分野を戦略的な産業と位置づけている。
こうした中、東芝は今後も原発を積極的に売り込む姿勢を示した。東芝・佐々木則夫社長は「福島の教訓を生かして(原発の)安全性を更に高めたい。それを中国に提供することで、CO2問題の解決に貢献したい」と述べた。
中国は、福島第一原子力発電所事故以降も原発を積極的に導入する方針自体は変えておらず、日本企業はフランスや韓国勢を相手に受注を目指すことになる。