イエメン大統領府攻撃、大統領負傷の報道も
反政府勢力と政府のせめぎ合いが続く中東・イエメンで3日、大統領府が攻撃され、サレハ大統領も負傷したとの報道もある。
ロイターは日本時間3日午後10時過ぎに映像を配信し、「砲撃を受け、大統領府周辺から煙が上がっている」と報じている。中東のテレビ局「アルジャジーラ」などは、反政府勢力が大統領府に対して砲撃し、サレハ大統領ら数人がケガ、大統領の周辺に配備された警護官4人が死亡したと伝えている。また、反政府勢力系のテレビ局は「サレハ大統領が死亡」と報じたが、大統領府はこれを否定、まもなく大統領自らテレビ演説を行うと話すなど情報が錯そうしている。
イエメンでは、首都・サヌアなどを中心に国内最大の部族が率いる反政府勢力と政府軍の戦闘が激化していて、2日までに60人以上が死亡している。