ヒトの母乳に近い乳を出す牛を開発　中国

　中国の研究チームが「遺伝子操作により、ヒトの母乳に近い乳を出す牛を開発した」と発表した。

　ロイター通信によると、中国農業大学の研究チームは受精後の牛の卵細胞にヒトの遺伝子を植え付ける実験を続けた結果、ヒトの母乳に近い乳を出す牛が生まれるようになったと発表。約３００頭に増えたという。担当した李寧教授は「毒素に対する抵抗力など、ヒトの母乳に近い特長がこの牛の乳にはある」と説明、「３年後には市販したい」と話している。

　ただ、中国では０８年に有害物質の入った粉ミルクにより多くの乳児が死亡する問題が起きていて、不安の声が上がっている。