南シナ海の領有権をめぐり、米中が協議
南シナ海の領有権をめぐり、中国とベトナムなどが対立する中、アメリカと中国の政府高官による協議が開かれ、アメリカは緊張緩和に向けた自制を中国側に求めた。
25日、アメリカ・ハワイで行われた協議には、アメリカ・キャンベル国務次官補、中国・崔天凱外務次官が出席し、ロイター通信によると、アメリカ側は南シナ海での地域の緊張を高める行為を自制するよう求めたという。終了後、キャンベル次官補は「我々はこの地域の平和と安定が維持されることを強く望む」と述べ、他の関係国とも協議する考えを示した。
一方、中国外務省は、戴秉国国務委員が25日、中国・北京を訪問しているベトナム・ホー外務次官と南シナ海情勢を協議したと発表した。それによると、両国は交渉で平和的解決を目指すとともに、「両国の友好や信頼を傷つけぬよう世論を正しく導く」ことでも一致したという。